成長のカギ

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成長のカギ

「素敵なデザインができるようになりたい!」「技術やルールを覚えないと!」など、しばしば耳にするのだが、どうもそのセリフから”仕事感”というより”受験勉強感”を受けてしまうのは何故だろうか?

そもそも、仕事というものを平たく言えば、「お客さん(地域社会)の課題・問題・要望を解決すること。そして、その感謝のかたちとして対価をいただくこと。」

冒頭の言葉は上記とはかなり距離があり、感謝という対価を受け取るところから逆算するならば、主軸のピンを落とす場所を再設定することが必要かなと感じる。
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↓例えば飛企画の主軸設定。
 

  1. 共通価値の創造
    1. クライアントのポテンシャルを最大限に活かし、その先の多くのお客さん(地域社会)を喜ばせることを共通ビジョンとして掲げ、目指し、新たな価値を創造していく。

  2. クライアントの意向に寄り添う。(売り上げ、求人など)
  3. デザイン(戦略)の提供。
  4. デザイン(戦術)の実装。

 

2を最優先するWEB会社が多い中、飛企画が1を最優先する理由は以前投稿したこちらの記事
「客と向き合わない。」

 
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ここからが成長のカギ(主に制作側)だと感じているところ。
大抵、初回打合せでは1のことだけで技術的なことは一切話しない。技術的なことは先の先。もちろん、初めはクライアントからも2を求められるが、1が無いとその後があれこれ大変になる。その主軸を共有して進みたいのだが、上記1.2.3.4.5の文脈で話をしても、聞き手のポジションによって、自分軸で文脈を組み立て直してしまうことが多い。
 
→営業であれば、2.3.4。
→デザイナーであれば、3.4。
→オペレーターは、4。
 
どのポジションが高い低いと言うわけではなく理解と意識の話。1に視点を切り替え、3や4に取り組むことが成長のカギだということ。3や4の知識・経験を持って矢面に立つことで、目の前の課題・問題・要望解決に何が必要か理解しやすくなるということ。そして、どのポジションでも理解と意識次第で三方良しを生み出せるということ。
 
奥に引っ込めば引っ込むほど感度は鈍り、主軸が自分自身になってしまう。とにかく「矢面に立って責任を負う。を反復する。」矢面に立てば、緊張感を伴うアウトプットがセットで付いてくるし、目的に対して足りないものが明確になる。
 
当事者意識で、目の前の課題解決にフォーカスし、責任ある体験と共にインプットする。(成功 or 失敗→反省と改善→反復)そうやって、矢面で喜びと痛みを感じながら、”課題解決のために必要な技術とルール”を身に沁みつけていくしかないと思う。
 
皆、道半ば。
皆、修行中。
 
数年経ってから振り返ったときに、コンプレックスとなるか?自信となるか?何歳になっても、何年経っても、今々、揉みに揉まれて揉みしだかれまくるしかない。ただ、揉んでくれるのは上司や先輩ではない。クライアントの先のお客さん(地域社会)に対して「何ができるか?」と問う自分自身のみ。