これからの時代に大切なのは【観察】だ。とある本に書いてあった。
情報量が多く流れが早い。ビジネスはどんどん加速するし、時代の変化も目まぐるしい。だから記憶があまりない。たぶん皆さん同じ。
約一年前、これはまずいなと観察することを心がけ始めた。というか、観察したくなるものを意識的に選択するようになった。
ひとつは、自然界や生態系。これは面白くて仕方ない。(長くなるので割愛)
もうひとつは、絵画鑑賞。正直これまで絵を見て本気で感動したのは田中一村だけ。あとは全然読み取れてなかった。ひとつの絵の前に留まることが中々できなかった。
冒頭の本に指示に従い、逃げたくなる気持ちを抑え、そこに踏み留まって観察を続けてみた。すると、いろんな事が見え始めてきた。
直接的に絵に関することだけでなく、なぜこの絵を描いたのだろう?時間帯はいつだろう?どんな日常の中で描いたのだろう?など、入り込むと画家の性格や人間関係、人生や時代背景とかになってくると止まらない。面白い。
観察→没入→咀嚼→混合→実験
あ〜、以前はこんな感じでやってた。
そうか、没入が抜けてるんだなー。没入する前に次の情報に押し流されている。で、大切なメッセージを受け取る前に、次のうわずみを拾いにいってる感じか。
上記の感じで、興味ある分野において観察時間を設け始めて、(その時間内では)すごく豊かな時間を味わうことを取り戻せた気がする。
これは、冒頭の本が書いていたとおり、これからの人類が取り戻すべき大切なことだと感じた。その反面、デメリットとして仕事中の慌ただしさがより一層際立ってきた。スローと倍速再生を繰り返してるようだ。
なので、このスローで解像度の高い時間の割合を増やしていきたいし、仕事内容も(消費を主体とした)商業的ではないものにウェイトを置いていきたいなー。今時点では難しいけど来る気がする。
ーーー
試しに以下の画像を観察し続けてみてください。逃げたくなっても踏みとどまって観察を続けてください。はじめに感じたものとは異なるものがたくさん得られたでしょうか?


