富士山

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17年越しの。

先日、長女が興奮を抑えながら、「ねぇねぇ、お父さん、ちょっと見て…」と社会の教科書を見せてきた。「これ、お父さんがやったやつよね?」と見せてきたのは、17年前の2002年に担当したFIFAワールドカップ決勝戦前セレモニーの超巨大富士山バルーンの写真。(「風船工房 匠」在籍時)

 

韓国との関係性をまとめたページで、初の日韓共同の世界的サッカーイベントとして取り上げられていた。いつか子供が大きくなったら、当時密着取材(製作からイベント成功まで)された番組を見せようと思って12年。いよいよ見せる時かと収録したCD‐ROMを探した。(現時点で見つからず・・・)

 

持ち前のローテンションとテレビ局の構成・編集マジックで一見「冷静にプロジェクトを進めるリーダー」的にカッコよく映っているが、イベント規模の大きさと、且つ初現場なのにいきなりリーダーに据えられ、実際のところ何を決めればいいのか、何を準備すればいいのか、まったく右も左も分からないまま本番の日が刻々と近づいてくる不安感でフワフワしてる感じが映し出されている映像だった記憶がある。

 

そんな頼りないリーダーを脇目に、イベントを成功させるために周りの人達がフルパワーで頑張ってくれて当初不可能だと言われたアトラクションも無事成功に終わった。

 

ふ〜、めでたしめでたし。
リーダーは出しゃばらず、チームの力で成功する。まさに理想のリーダー像(笑)

 

当時の自分には、まさか17年後に娘から教科書経由で見せられるとは想像もしてなかった。もしかすると、今やっている仕事も十数年後に孫の目にとまるのかも知れない。