先日、オーディオ狂だった義父からレコードプレーヤーを譲り受けた。体感レベルとして正直ここまで違うのかという驚きと、以後の工程をもう少し良くしようという欲が生まれる。
一般的なイメージとして、レコード=古くこもった音のイメージかもしれないが、ちゃんとしたもので聴くと全くの逆で『太く生々しいリアルな音』になる。
CDは、人間が聞き取れとれない領域の音(20kHz以上)はスパッとカットされているが、レコードはアナログなのでそれらの音も全て入っているとか。(聞こえない音が全体のリアル感、空気感、自然さに影響しているというのは確かに感じる。)
↓ちなみに、スマホやCDとの違いとしてはこんな感じ。
スマホやCD=「聴く(歌詞、メロディー、リズム)」
オーディオシステム=「体感する(上記に加え、音圧、波動振動、音像定位、臨場感)」
オーディオシステムの役割としては、その全ての音が収録されたレコードから、いかにどれだけの音を忠実に抽出し、整理し増幅し、聴く人への体感に変えるか。
あれ?なんかブランディング構築によく似てる。
- 収録内容を忠実に高解像度で抽出する針(ヒアリング、リサーチ)
- 個々の音を理解し、整理・再形成するプリアンプ(ブランド設計)
- 雑音が混ざることを防ぎ、音を最大化させるパワー・アンプ(マーケ施策)
- 音圧、波動振動、音像定位で臨場体感に変えるスピーカー。(顧客体験デザイン)
どれ一つ欠けても音は鳴らないし、どこかの工程で適当にするとその後の工程のレベルがぐんと下がる。全てがフルスペックを発揮して、アウトプットまで持っていくことができれば感動体験(体感)へ変わる。
ブランディングも同じ意識で、クライアントのポテンシャルを高解像度で抽出する針の部分をもっと研ぎ澄ましていけば、エンドで情報に触れる人(地域社会)に対してより強く大きな感動体験へもっていける。
追伸:
自分の中だけでは完全同作業のこの二つを掛け合わせた『完全防音オーディオシステムのブランディング相談ルーム』作りたい。<同志求む>