大学デザイン授業 講師

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大学授業(2・3・4年生)

今年から大学の授業を担当。前期は4年生の卒研だけだったので、なんとか大丈夫だったけど、後期からは2・3年生も始まり本格的な授業。

 

どうやっても週2日は大学に行かないといけない状況。現場としては、頼もしいスタッフたちと、いつも支えてくれているエキスパートなパートナーさん達がいるので安心なのだが、もう少し手が欲しいなぁ・・・。(ちゃんと矢面意識のある人に限るけど。)

 

 

話を戻して。

 

それぞれの学年で各課題を実施していくのだが、僕の立ち位置としては、『現場のことを教える』ということなので、できれば手前から構築の課題制作をしてお終いにはしたくない。

 

フリーランスからの営業や、求人応募などで送られてくるポートフォリオや作品が評価しにくいのは、課題制作感があり、目的が見えず、その先で誰も何も動いていない無音な感じがあるから。提出する方も、とくに意図も狙いも無いため「これ作りました・・・。」で終わり、というものが多い。

 

僕としては、そこがすごく重要で、且つここが理解できていない人が多過ぎるということを問題視している。なので、教えるとなると小手先のテクニックではなく、目的構築とそこに対しての意図と狙いをどう構築するか。

 

やはり、目的をしっかり定め、全体への恩恵(自分自身含め)も盛り込み、ひとつひとつを『課題』ではなく『活動』として取り組んでもらいたい。その活動を可視化するための手段としてWEBやデザインがあるというだけ。

 

活動レベルで作られた課題は、ストーリー満載でプレゼン要素はすでにその中に詰まっているはずなので必ず就職時に役に立つし、20代前半でそこが身についていれば、幸先が良いかなと思っている。

 

学年が上がるにつれ、自分たちで考えて、自分たちで作りあげるというスタンスになるため、個人の意欲に任せるしかない。学生たちはどう思っているか分からないけど、こちらから見ると、20代前半は人生においてもっとも輝かしい時期のひとつだと思うので、いろいろ遠慮せずに踏み込んで欲しいな。

 

追伸:
個人的に広島のデザイン教育機関に充実して欲しいものとして、学習と現場がかけ離れすぎているので、現場ファーストの授業ができるデザイン教育機関があれば良いなと思う。広島でも看護系では実在しており、エスカレーター的に現場に適応できる能力がついている感じがある。学生時代はかなりしんどいと思うが、就職率も高いだろうし、本人も就職後に『思っていたのと違うから、僕もう辞めます症候群』にかかることも減るかなと思ったりしています。