リブランディングで切り替え

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このタイミングで。

自社サイト「team」ページ掲載の下記文章。毎年毎年、何かしらの災害が発生する中、2018年の西日本豪雨災害が我が地区を直撃した後に飛企画の役割として明示した文章。

 

最近、デザインの役割として、地域・社会の課題を解決するものが大きくなってきています。経済・環境・社会のバランス意識が高まるなか、売り手も買い手も何かを選択するときに、以前にくらべ個々に責任を意識するようになったのではないかと思います。それは、“目の前のひとつひとつの選択が積み重なったその先に未来がある”という、あたりまえのことに目を瞑ってきた時代が終わりつつあるのかもしれません。

事業活動を継続する中で、今の延長線上を進めばいいのかもしれないし、もしかすると今の延長線上ではない選択をしなければならないのかもしれない。どちらにしても、急流の中を進む自分たちのあり方を今一度俯瞰視する必要はありそうです。そして、悠々とした未来から逆算した“今”を見つめ、あなたが選択したあり方を飛企画はリデザインします。その想いやビジョンが高い解像度を保ったまま、求める人たちへ届き、共鳴するように。

 

そして今回のコロナ。これが収束したとしても確実にこれまでとは異なる社会のカタチになっていくっぽい。もう、「働き方改革」とか言ってる場合ではなく「暮らし方改革」。「経済を回せ」ではなく「社会を回せ」みたいな方向にいくんだろうなと感じる。
 
SDGs、エシカル、CSV、ESG投資など、こんな言葉が一般の人の口から出るステージにある今、それらを「きれいごとだ」という昭和の叩き売りスタイルの会社は消費者の対局側に位置付けられてしまう図式になることは避けられないように思う。
 

経済、社会、環境のグッドバランスをポーズではなく、自社のあり方として据え直さなければ自然淘汰される時代へ本格突入していく。昭和や平成のスタンスではなく、これからの時代にFITした自社の役割(理念、存在意義)を明示し、共感共鳴を創り出していくリブランディングは必須。
 
 

そんな中、こんな声も目にする。

 

「自社サイトに理念なんて載せても、誰も見ないよ。」

 

それも一理あると思う。

 

経営者が苦楽のもと到達した境地から紡ぎ出ぎ削ぎ落としたシンプルな言葉は、赤の他人や経験値の少ない人にとっては、ただの平べったく薄っぺらい言葉にしか映らない。だから、今一度噛み砕いて、分かりやすいイメージと言葉で組み直し伝わるように再構築する必要がある。

 

それでも、見ない人は見ない。でも、それでいい。その人とは感度レベルや方向性が異なるのだから。ただ、明示と発信を続けていれば、必ず共感共鳴する人は現れる。その人たちが、やがてお客さん、スタッフ、協力者となり、力を貸してくれるようになるはず。
 
今後、さらに仕事や就労の枠が曖昧になっていく中、職場や店舗という共通の“場所”ではなく、共通の“役割”でつながっておく必要がある。その“役割”を新たなスタンスとして明示するときだと思う。

 

このタイミングでリブランディングを。