授業(就職戦略構築)

06 / 13

授業(就職戦略構築 編)

先日、修了式講話を行わせていただいたHANAさん(職業訓練校)にて今回は授業の受け持ち。5時間という枠の中で何をしようか?と決まらず、気がつけば本番5日前。。デザインやツールの使い方は通常の先生たちがやられているだろうから、絶対カブらないようにと以下のようなものにした。

 

    • 答えを与えてもらうではなく、答えを紡ぎ出す方法を学ぶ
    • 就職にも、デザインにも、現場にも役立つMETHODの活用方法
    • 自分ごとで感度を高め、現状把握、意識改革、目標から逆算
    • 「右にならえ」の思考停止からの脱却
    • とにかく紙に洗い出す。(PC、一切使わない)

 

おそらく、普通に学校通っていたら意識しないようなことを自ら浮き彫りにしていくので、苦しくて(意味分からなくて)全員白紙のまま頓挫するかも?という恐れもあり、かなりの冒険。ただ、この意識改革無くして未経験でWEB業界に就職は厳しいという現実は、嫌でも今後味わうであろうことなので、あと3ヶ月猶予がある中で、スイッチを入れることができればと思い実施。

 

この授業は、就職支援ではないのだが、仮想のクライアントを立て、仮想のWEBサイトを作っても、フワフワして何も身につかないので、自分の人生を絡ませることで真剣勝負にし、感度を高めてもらいたかった。結果としては、皆さんこの意図をしっかり理解し、苦しみながらもしっかり絞り出されていた。

 

そして、ちらほら以下の声が届き始める。

 

    • 書けなさすぎて自分が嫌になる
    • 今まで何も考えていなかったのが分かった
    • やるべきことが見えてきた!
    • もっと早くにやりたかった!

 

午前中紡ぎ出したものを用いて、午後はフリーで戦略構築。フリーとは、ツールもフォーマットも表現方法も一切制約なし。とにかく使用した用紙の裏に「誰に、何を、どうのようにプレゼントし、どう喜ばせたいか。」を書いていく。就職活動はプレゼンであり、生身の自分の売り込み。自分の良さを余すことなく伝えるために何か最適か?そこから考える。考えられなければクリエイティブな仕事に就くなんて無理。

 

やり方を教えるのは簡単だけど、皆が皆それをやると結局お互いが競合になるだけ、無味無臭のポートフォリオをメールで送るだけという思考停止アプローチを疑い、固定観念を打破することが第一歩。

 

できた人から、僕にプレゼンに来てもらい、それに対してアドバイス。内容は固まりきっていないけど、確実にその人にしかない魅力とアプローチの形が表れている。一旦、この思考回路になれば、かなり学習の見え方が変わってくるだろうから、あとは未提出の宿題を出しておしまい。

 

後日うれしいことに、即効で宿題と熱いメールを送って来てくれたり、手紙が届いたりと、うれしいレスポンスが。このアクションに起こすこと自体、なかなかできないこと。素晴らしい。何かを志す若い人ってキラキラが表面に溢れ出ていて、時折ハッとさせられる。

 

 

さて、次はコロナで延びに延びていた大学の授業が始まる。

 

 

ーーー

 

昼食時、何を食べようかと近辺をぶらついていたら、良い感じの蕎麦屋を発見。

 

蕎麦(黒)
黒と白がある。今回は黒を。
良い空気感
空気感が心地よい店内。
蕎麦湯
蕎麦湯の陶器も良い。
授業合間の蕎麦屋
風情ある入り口。