ハンマーしか持っていなければ、すべてがクギに見える

03 / 15

ハンマーかそれ以外か。やっぱりハンマーか。

アメリカのことわざに「ハンマーしか持っていなければ、すべてがクギに見える」というものがあるらしい。冷静になって見渡せば、今必要な道具は実はハンマーではなく、ノコギリやドライバーかもしれない。

 

そして、より正確さと早さが欲しれば、電動式工具という選択肢が出てくるし、さらに、時間を買いクオリティーを上げたければ、専門職へお願いするという選択肢もある。

 

目的を再認識して、先入観、固定観念、既成概念をとっぱらい、課題を解決するための広い視野をもつことが強く求められている。

 

ーーー

 

と言いながら一方では、

 

ハンマーを手にする。

極めたくなる。

とんでもない技が身につく。

それはもう、すべてがクギに見えてくる。

 

という没入タイプの人や会社にも強い好感が持てる(持たれている)。

 

結局、ありふれた無難なものに飽き飽きしたり、物や情報が多すぎて、ひとつひとつへの接触や関心が薄れていく中、何か心揺さぶられるものを求めるようになるのも人情だと思う。(広告が効かず、CGMが効果を成すのはここが背景)

 

最近、出会う会社さんは、採算度外視でユニークな新たな活動を考えている方が多い。価値が無形化する一途の中、どうやら世の中そういう原点回帰的なフェーズ&サイクルみたいだ。

 

両方、併せもって考えないといけない。