アメリカのことわざに「ハンマーしか持っていなければ、すべてがクギに見える」というものがあるらしい。冷静になって見渡せば、今必要な道具は実はハンマーではなく、ノコギリやドライバーかもしれない。
そして、より正確さと早さが欲しれば、電動式工具という選択肢が出てくるし、さらに、時間を買いクオリティーを上げたければ、専門職へお願いするという選択肢もある。
目的を再認識して、先入観、固定観念、既成概念をとっぱらい、課題を解決するための広い視野をもつことが強く求められている。
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と言いながら一方では、
ハンマーを手にする。
極めたくなる。
とんでもない技が身につく。
それはもう、すべてがクギに見えてくる。
という没入タイプの人や会社にも強い好感が持てる(持たれている)。
結局、ありふれた無難なものに飽き飽きしたり、物や情報が多すぎて、ひとつひとつへの接触や関心が薄れていく中、何か心揺さぶられるものを求めるようになるのも人情だと思う。(広告が効かず、CGMが効果を成すのはここが背景)
最近、出会う会社さんは、採算度外視でユニークな新たな活動を考えている方が多い。価値が無形化する一途の中、どうやら世の中そういう原点回帰的なフェーズ&サイクルみたいだ。
両方、併せもって考えないといけない。