02 / 15

熱量はどこに消えた?

このところ、叩き上げで一時代を築いてきた経営者さんと話する機会が立て続いたが、話し始めるとエネルギー放出が止まらない。その熱量やスケール、地域社会・業界への貢献度に魅了されまくる。

 

初回面談としては、とにかくクライアントさんに気持ちよく話しまくってもらった方が、諸々理解できるし、後々良い流れになるので非常にありがたい。

 

で、ここで質問を投げかける。

赤松「今、仰ったことの何割程度が自社WEBサイトに反映されていますか?」

社長「う〜ん、1割ないですかね..」

 

はて?この差分はどこに消えたのでしょうか?

 

これらの経営者とヒザを突き合わせて話をすれば、その意義や魅力はビンビン伝わる。でも、その機会を得られる人はごく少量の人に限られる。興味関心フェーズの大勢の人と面談している時間は経営者には無い。

 

なので、ブランディングという『伝言ゲーム』を戦略的に進める必要がある。SNSでの情報発信が力をもつなか、伝言ゲームの『元種』をかっちり据え置いておかないと、伝言の内容は思いもよらない言葉に置き換わり、浸透してしまう。

 

「ホームページ=1広告媒体」との認識を持った経営者はまだまだ多く、経営・営業戦略に携わる人がチーム内に配属されていないこともよくある。そこに対して、WEB業者側もオペレーション気質のディレクターやデザイナーが担当になると、冒頭のような状態になってしまうのは必然のこと。(ここで9割が消える)

 

WEBサイト=経営の写し鏡」

 

これを経営者に理解してもらうことが第一歩。

 

01 / 17

とんどもどき

年始の恒例行事のとんども、コロナのため中止。
これをしないと一年が始まらん!ということで、「とんどもどき」を実行。(竹がないので、木の枝を集めて形だけ似せたもの ※下部に写真あり)

 

まずは、書き初めで今年の抱負。
今年は「まいぺ〜〜す」に決定。

 

最近、社会の回転数がどんどん上がってる感がすごくある。まずは仕事が雑になり、さらにはコミュニケーションまで雑になってきてる気が?このまま加速すると車輪が外れるかエンジンが火を吹くか、壊れるところまで行かないと減速すら許されない感じ。

 

ウチも例外なく回転数が上がってるけど、半クラにしたりクラッチを切って、勢いを逃しながら、目の前の仕事を丁寧にするようにしたい。これは美学でもきれいごとでもなく、雑な仕事をやり続けることほど、心がしんどいことはないから。さらには、ろくな結果がついてこないし。とにかく夢も希望も鎮火していく。

 

現在、世の中は圧倒的な協調サイクル真っ直中で、一見正しそうなムードがお互いを締めつけ、社会全体が窮屈になってる(気がする)。でもこれはサイクルなので、もう少しすると次のサイクルがくる(はず)。皆がなんとなく「あ〜、こんなサイクルに突入すればいいな〜」と思い描いたものになる(はず)。おそらく、もっと開放的で、もっと独創性の高いものに。(なって欲しい)

 

マイペースとは、別に物事をゆっくりやるってことではなく、自分の意志が向いたものにしっかり向き合って取り組むということ。計画的なものというよりは、自分の琴線に触れたものを見逃さず、体験し栄養にする。琴線に触れる感覚がなくなったらこの仕事はお終いなので。

 

実は「まいぺ〜〜す」はすごく難しい。

 

 

木の伐採
竹がないので枝回収。ついでに、焚き火用の薪が減ってきたので、山の整備を兼ねて倒木伐採。
焚き火用の丸太確保
この太いやつで、腰をやりました。。
お手製の陶硯
お手製の陶硯。今年は忘れず固形炭で薄炭を。
とんどもどき
今年は寅年・年男。抱負は「まいぺ〜〜す」
ファイヤー
年末の大掃除で大処分した不要な資料をファイヤー。あ〜、スッキリした。

虎模様の雲
偶然にも、その夜の雲は虎模様。今年も良い年になりそうです。

12 / 07

広島大学ワーケーション社会実験台

広島大学、東広島市、株式会社LIGが企業誘致の一環で進めるワーケーション社会実験に5泊6日で参加させていただいた。国内参加者10名程度が、構内に新設された宿泊施設を兼ね備えたコワーキングスペースMIRAI CREAという建物を中心に学内生活を送るもの。

 

参加者は、以下の恩恵を受けながら、仕事や生活を送ることができる。

  • 学校に通いながら、リモートワークをする
  • 参加者や学生との交流
  • 仕事の合間に講義やワークショップで知識アップ
  • 仕事に疲れたら、構内散歩やカフェで休憩

↓詳しいプロジェクト概要はこちら。
https://liginc.co.jp/538804

 

 

<日々、どのような過ごし方をしたか?>

 

広島大学 ワーケーション
2021年10月にOPENしたばかりのMIRAI CREA。ここを拠点に生活を送る。コロナ渦によるプロジェクトの延期がなければ、ここには泊まれなかった。
広島大学 MIRAI CREA
メインのコワーキングスペース。広いしおしゃれ。まわりや2階にも会議室などのたくさんのスペースが用意されている。日中は各々好きな場所で自分の仕事を。
研究室訪問
お昼前後は研究室訪問。毎日新しい知識に触れることができる貴重な体験。道中は構内を紹介してもらいながら移動。午前中の仕事の区切りとしてちょうどいいイベント。
研究室紹介
こちら側からすれば非現実的な超マニアックなお話。でも、これが社会や未来の助けになっている(いく)とても重要な研究ばかり。
構内の池
構内には、池やビオトープなどがあり、息抜きの散歩もできて良い感じ。季節が違えば、また緑も人も賑わい一段と良いんだろうなー。尚、20分くらい歩かないと構外に出られない。敷地の広さは国内第3位とのこと。
自動運転Car
構内を走る自動運転Car。1日何便かは公道を走るらしい。乗り忘れた。。スマートシティー構想、SDGsなどに積極的な東広島。今後の進展が楽しみ。
リカレント講座
18:00からはリカレント講座。1日の終わりに授業を受けられるなんて贅沢。「ゲノム編集」「人間拡張」など、毎日視野が広がるような授業ばかり。社会人にこの環境は非常にありがたい。
学生との交流会
学生との交流会も。参加者による自社紹介を経て、その後各テーブルにて交流タイムへ。
MIRAI CREA 宿泊部屋
宿泊は同館の上層階。部屋はきれいだし、設備も整ってて快適。久々の一人暮らし感覚。
ワーケーションの朝
毎朝、カーテンを開けるとこの景色。軽い雲海が見れたり、熱気球が飛んでいたり。
朝練風景
学食が8:00からなので、それまで構内を散歩(ランニング)。テニスやソフトボールの朝練をやってて楽しそうだった。これも体験の一環に入れてほしかった。
学内での食事
近い、安い、メニュー豊富なので、朝昼晩と学食をフル活用。学食の写真を撮り忘れたのでカフェのもの。すごく美味しかったんだけど、量と甘さがなかなかヘビー。。

 

 

<なぜ、このプロジェクトに参加したか?>

 

理由1 (表向きのまじめなやつ)

現状において、学生と社会人の間には大きな溝がある気がしており、そこがグラデーションでつながることで、学生は早い段階から自然と現場意識がめばえ、社会適応(就職)しやすいだろうし、社会人も若い人の知恵、勢い、文化、ネットワークなどの力を借りやすい。採用のミスマッチも大幅に減るのでは。なんか理にかなっている。それって理想型じゃないかな?という気がした。

 

理由2 (リアルに模索中のやつ)

時代的に組織という枠組みが難しくなってきている。とくにWEBという仕事柄から、転職障壁の低下、フリーランス増、クラウドソーシング、リモートワークの定着、副業可などなど、良くも悪くもチーム構成が箱状の個体ではなく、アメーバのような液状化している。時代の変化に対して、既存の組織フォーマットに無理があるのだと感じていて、そのヒントになりそうと感じた。

 

理由3 (個人的本音のやつ)

数年に一度、(大)家族という重荷をおいて旅人になる。独身マインドをもって2~3週間、国内外へ逃亡するのだが、コロナ渦のため決行不可。キッチンとリビング間での夫婦の会話すら通らない工事現場レベルでうるさい我が家。最近雑音に侵されすぎてチューニングが狂ってきたなーと感じていた矢先に現れた絶好の逃避先。
 
 

<参加してみて、どうだったか?>
 
リカレント講座は、本当に面白かった。大人になってから授業を受ける重要さを感じた。ゲノム編集や人間拡張など、普段触れることのない分野の研究開発の話は固定観念を破壊してくれる。今後訪れる社会問題に対して、あらゆる選択肢が生まれてくるのだと理解できると、未来図がまた少し鮮やかさを増す。
 
仕事面では、リモートMTGがあったり、モニターを貸してもらったことで、自部屋で仕事することが増えたが、お昼に研究室訪問、夕方から授業と合間にイベントごとがあるので、個で集中して仕事する時間と、皆で集まってなごむ時間があってバランスが取りやすかった。プラスで希望するとすれば、やはりサークルの朝練参加!
 
生活面では、食堂近いし、ランドリーをはじめ生活必需品が揃ってるし、1階に行けば誰かいるし、後半快適になりすぎて自然に暮らしてた。もっと滞在期間が長ければ、持ちまわりで講座を開いたり、一緒にプロジェクトを組めたりできそう。こんな空間が近くにあったらいいな。
 
総合的には、新たな取り組みに積極的な東広島市という街に期待が高まった。今は「学生の街」というイメージが強いけど、今後多くの企業誘致を経て街自体がグラデーションになれば、学生の集客、卒業後の定着なども進みそうだし、もっとユニークに賑わいを増しそう。そうしたら、老後は街の『用務員さん』として雇ってもらいたい。