「素人に何が分かる」
この素晴らしいセリフ(笑)を吐いたのは、若かりし頃の自分。一人で悶々とデザインし、妻に意見を求めておきながら、この仕打ち。その後、妻は当分の間一言も意見を言ってくれなくなった。(当たり前だ)
その後、スタッフが増え、規模大きめ案件や複雑化していくにつれ、自分の未熟さをイヤと言うほど思い知らされていく。そして、この勘違いという『角』は年々少しづつ削れていき徐々に丸くなっていった。(後に妻に当時のことを謝り、また意見をもらえるように)
そもそもの話、当時は伝えるためにはどうしたら良いのかと、自分の“手前”からカタチだけを必死に整えていた。その距離の近さから、ダメ出しされると自分のセンスや技量を否定されたように受け取っていたのだろう。
その根本的なところから思いっきり勘違いしていたので超絶に厄介。だが、いつからか、どうすればその先で望むアクション、コミュニケーション、ムーブメントが起きるのか?という点からの逆算と、クライアントのポテンシャルからのせめぎ合いで、最適解を求めることに注力しはじめた。
そうすると、ダメ出しがいかに貴重な資源だということかに気づける。新たな制約として目の前に並べ、解像度を高めるために活用する。それらを元に再度チューニングを行うことで、パフォーマンスが少しづつ向上していくようになった。
そんな感じで、今は自社ブランディングを希望されるクライアントさんには、しっかり参加してもらっている(もらいたい)。その会社も業界を熟知していないWEB業者に投げっぱなしでは、やはり張りぼてになってしまうから。
「業者に何が分かる」