現在、自宅中庭の水はけ問題と決着するため、コンクリート土間打ちの工事をしてもらっています。職人さんたちが、あ〜だこ〜だと真剣に、そして楽しそうにやってくれていて気持ちが良い。
中でも、下請けにあたる職人さんが素晴らしく、仕事のクオリティーはもちろん、「報告・連絡・相談」をきっちりしてくれる。
前回も、元請け業者の担当さんに、「ご主人に言っておかなくて良いんですか?」と何か変更があったことを僕に確認するように促す会話が聞こえたので顔を出すと、数センチの変更が生じるとのこと。
たった数センチなので言うまでもないだろうという判断をされかねないけど、この数センチの変更で他の部分に支障がでることに僕が気付けたので、その報告は有り難かった。
↑ここからは、自分で枯山水を作っていく。
その後も同様の場面が何度かあったので、雑談の中でお礼を言わせてもらった。
たまに知人友人から「良い業者知らない?」と聞かれることがあり、この人なら安心して紹介できると思い、「元請けもやってますか?よかったら名刺もらえませんか?」と聞くと、
「元請けはやっていますが、今回は下請けで入らせてもらっていますので、名刺をお渡しすることはできません。すみません。(ニコリンコ)」と。
なんとか名前だけは教えてもらうと、「◯◯さん(元請け)に仕事を発注してもらい、私を指名してもらえることが、一番うれしいです。(ニコリンコ)」と。
こういうお仕事をされているので、身なりはきれいとは言えないけど、すごく輝いて見えた。
最近は、「いかにお客さんを感動させ、クチコミにつなげるか!?」みたいなコンサルもあるようで、“おもてなし精神”で小技をあれこれ駆使するらしいけど、内容を聞いてもイマイチしっくりこなかった。
僕としては、今回のようにプロフェッショナルとしてその人が持っている考えや技術で、感動させてもらいたいと思う。(逆に、変な小技は苦手なので浴びたくない。)
最近は、いろんな便利なものやノウハウが一般普及し、アマチュアでもそこそこにできたりして、どの業種もプロとアマの境目があやしくなってきている。それを嘆く人もいるけど、その状況をもってしても、「やっぱりプロは違うな〜。任せてよかった!」と言わせることが大前提で、それができないとまずクチコミは起こらない。
この職人さんはそんなこと微塵も意識していないのだろうけど、僕はすでに数人にクチコミしてしまった。
そんなこんなで、職人さんに「プロたるもの」を再認識させられた一日でした。