医療や福祉の現場では、「FISH哲学」というものが流行っている。(らしい)
FISH哲学とは、シアトルの倒産寸前の魚市場が、魚をキャッチボールのようにして受け渡ししはじめたところ、これがお客さんに大受けし、地元屈指の人気スポットにまでなったという復活劇に学ぶ人材マネジメントとのこと。(らしい)
具体的には、日々の仕事に以下の4つを基にマインドセットを行う。(らしい)
- 仕事を楽しむ:楽しんで仕事ができるように遊び心を取り入れる。
- 人を喜ばせる:お客さんを喜ばせ、満足感を与える。
- 注意を向ける:お客さん一人一人に注意を払う。
- 態度を選ぶ:自分の気持ちを常にポジティブに保つ。
書き出すと普通のことだけど、これを基により具体化して現場に落とし込むのだろう。
で、この素晴らしいマインドセットは隅に置いておいて。
「魚を投げる」ことに切り替えただけで危機脱出を成し得たように、ほんのちょっとしたことで状況を変えられる術が、各業種では何があるかな?と、ふと考えた。
マーケティングもブランディングも、費用・労力・時間が結構かかってしまう。
だけどこの話は、これまで手で「渡して」いたものを「投げる」に変えただけ。お金・労力・時間もかからない、今すぐできる、アイデアというほどでもない。
お客さんを感動させる正しい仕事も、存在価値を高めていくブランディングも良いけど、単純に「楽しみ楽しませる」ユニーク性やパフォーマンス性といった要素が、特にSNS過多の今の時代には求められている気がする。
あと、ネーミング。
「魚」+「哲学」というアンバランスな単語をくっつけることで、「何それ!?」と、その先の説明を聞きたくなるインパクトと、その語源のストーリー。
これも、情報過多で競合他社が群がっている中から脱出するために必要なこと。