今回は、仕事仕事の日常からの現実逃避の内容。
概ね完成に近づいた「中庭枯山水プロジェクト」の進捗をダイジェストで。
中庭の水はけ問題からの3度目のチャレンジ。
今回は、少しプロの手を借りて、ベースの排水管&土間工事を依頼。
御影石の縁石と敷石の下に通路を設け、すり鉢状にした中心に排水溝を設置。
これで水が捌けなければ、もう打つ手なし。
テストで水を流すと気持ちの良いくらいに中心に水が集まり、排水溝に吸い込まれていく。
砂利や石を戻し、石灯篭の土台づくり。
前回、土台丸ごと土を盛ったらダンゴムシとクモの集合住宅と化してしまったが、足立美術館を訪れた時に作庭している様子を観察していると、木炭で土台の嵩上げをしていたのでこれを参考に。確かにこうすれば土は少量でいいし、なんか健康に良さそう。
ということで、もみがら薫炭を敷き詰め、石灯篭の脚を置く部分は重さで崩れないように砂利引きに。
もみがら薫炭の上に、苔と相性の良い赤土と保水効果の高いピートモスを混合したものを敷き、灯篭の脚を設置。
近所の造園屋さんで見て一目惚れした丸雪見の石灯篭と同じものを、なんとか原産地経由で入手。新品だったので、最初は濃いねずみ色だったが少しづつサビ色に。この笠に苔が着いてくるともっと味が出るのだけど。
この灯篭は、経済産業大臣指定工芸品に認定される、来待石という島根の宍道来待町で採れる砂岩を採掘し、職人が手がけたもの。しかし、現在は来待石も職人も減っているそうで近い将来生産が難しくなるよう。(韓国産・中国産の御影石灯篭とは格が違うんじゃいとのこと。)
で、脇のピンクの花は、外庭の隅に埋もれていらサツキを移植。あまり見ない組み合わせだけど、サツキは春は新緑の葉が開き、その後ピンクの花が咲き、秋には紅葉し、冬には枯れて散るというように、意外に四季を楽しめることに気づき、これにした。
ちなみに、砂利は花崗岩。通常よく使用する御影石は明るすぎ、比較的粒子が大きいのでこのサイズのスペースだと砂紋を引きにくいため急遽変更。
龍安寺と同じ白川砂にしたかったが、川の砂が少なくなってきており、採取禁止とのこと。龍安寺に聞いてみると、新しく白川砂を採れないので、継ぎ足しの他の砂利と混ぜたり、入れ替えたりしながら感じを整えているとのこと。なので、よくホームセンターで販売している白川砂はただの御影石を砕いたもの。(これ許されるの?)
そして、周りの玉砂利は雨花石と那智黒を混合。雨花石だけだと暗くなるので、那智黒を混ぜることでモザイクのような?ゴッホの筆のタッチのような?感じで、少し明るくなった。
夜明け、朝日、真昼、夕方、夜と表情が変わる。
なかなか良い感じになってきたと思う。
あとはモルタルで階段をつくらなければ。
梅雨を抜けたら、七輪で日本酒かな。