06 / 17

中庭枯山水プロジェクトの進捗

今回は、仕事仕事の日常からの現実逃避の内容。

概ね完成に近づいた「中庭枯山水プロジェクト」の進捗をダイジェストで。

 

土間

中庭の水はけ問題からの3度目のチャレンジ。

今回は、少しプロの手を借りて、ベースの排水管&土間工事を依頼。

 

中庭づくり

御影石の縁石と敷石の下に通路を設け、すり鉢状にした中心に排水溝を設置。

これで水が捌けなければ、もう打つ手なし。

テストで水を流すと気持ちの良いくらいに中心に水が集まり、排水溝に吸い込まれていく。

 

枯山水・苔の土台

砂利や石を戻し、石灯篭の土台づくり。

 

足立美術館から学んだ庭づくり

前回、土台丸ごと土を盛ったらダンゴムシとクモの集合住宅と化してしまったが、足立美術館を訪れた時に作庭している様子を観察していると、木炭で土台の嵩上げをしていたのでこれを参考に。確かにこうすれば土は少量でいいし、なんか健康に良さそう。

ということで、もみがら薫炭を敷き詰め、石灯篭の脚を置く部分は重さで崩れないように砂利引きに。

 

来待石丸雪見灯篭の組み立て

もみがら薫炭の上に、苔と相性の良い赤土と保水効果の高いピートモスを混合したものを敷き、灯篭の脚を設置。

 

 

 

来待石の丸雪見灯篭

近所の造園屋さんで見て一目惚れした丸雪見の石灯篭と同じものを、なんとか原産地経由で入手。新品だったので、最初は濃いねずみ色だったが少しづつサビ色に。この笠に苔が着いてくるともっと味が出るのだけど。

この灯篭は、経済産業大臣指定工芸品に認定される、来待石という島根の宍道来待町で採れる砂岩を採掘し、職人が手がけたもの。しかし、現在は来待石も職人も減っているそうで近い将来生産が難しくなるよう。(韓国産・中国産の御影石灯篭とは格が違うんじゃいとのこと。)

 

で、脇のピンクの花は、外庭の隅に埋もれていらサツキを移植。あまり見ない組み合わせだけど、サツキは春は新緑の葉が開き、その後ピンクの花が咲き、秋には紅葉し、冬には枯れて散るというように、意外に四季を楽しめることに気づき、これにした。

 

 

枯山水の中庭

ちなみに、砂利は花崗岩。通常よく使用する御影石は明るすぎ、比較的粒子が大きいのでこのサイズのスペースだと砂紋を引きにくいため急遽変更。

龍安寺と同じ白川砂にしたかったが、川の砂が少なくなってきており、採取禁止とのこと。龍安寺に聞いてみると、新しく白川砂を採れないので、継ぎ足しの他の砂利と混ぜたり、入れ替えたりしながら感じを整えているとのこと。なので、よくホームセンターで販売している白川砂はただの御影石を砕いたもの。(これ許されるの?)

 

そして、周りの玉砂利は雨花石と那智黒を混合。雨花石だけだと暗くなるので、那智黒を混ぜることでモザイクのような?ゴッホの筆のタッチのような?感じで、少し明るくなった。

 

中庭リフォーム

夜明け、朝日、真昼、夕方、夜と表情が変わる。

なかなか良い感じになってきたと思う。

あとはモルタルで階段をつくらなければ。

 

梅雨を抜けたら、七輪で日本酒かな。

 

05 / 18

客と向き合わない。

僕たちのクライアント(お客さん)は法人・組織団体だが、

そこと向き合いすぎないようにしなければならない。

 

クライアントの要望・課題・問題を解決するわけだから、

その人たちの声に耳を傾けることが当然だけど、

向き合いすぎると”同じ渦”に飲み込まれてしまう。

 

たまに次のような好ましくないケースもある。

・経営者がお金に困っており、視野からお客さんが消えている場合。

・担当者が上司・上層部の顔色をばかりを伺って進めている。

・一人で事業をやられている場合、利己的な要望にしかなっていない。

 

クライアントの要望だからと、

これらを根元に発せられる要望・課題・問題に着手してしまうと、

エンドユーザー(一般顧客)が被害に遭う。

そうすると売上ではなく、悪評が立つのでクライアントも苦しくなる。

そうするとウチも虚無感と罪悪感しか残らない。

結局は“三方良し”にはならない。

 

だから、クライアントの言うことは参考にしたうえで、

“お客さん(クライアント)の先のお客さん(エンドユーザー)を喜ばせる”ことを

中心に考えてプランを組み立て、クライアントと共有する。

つまり、お互いのベクトルを向けあうのではなく、

“共通の使命”を掲げ両者のベクトルをその方向に向ける

 

だから、B to B(法人向けビジネス)であって、実はB to C(一般向けビジネス)。

 

クライアントの先のエンドユーザーが喜び感動する姿を具体的にイメージし、

それらが地域・世界に拡がり溢れるにはどうするべきかを考えて考え抜く。

「もう何も出ん!」というまで絞ったあとに、さらにもう一絞り。

そうやって送り出したものは、きっと今もどこかで花を咲かせているはず。

 

それが、

自分たちにできる

地域・社会貢献。

 

04 / 17

FISH哲学?

医療や福祉の現場では、「FISH哲学」というものが流行っている。(らしい)

FISH哲学とは、シアトルの倒産寸前の魚市場が、魚をキャッチボールのようにして受け渡ししはじめたところ、これがお客さんに大受けし、地元屈指の人気スポットにまでなったという復活劇に学ぶ人材マネジメントとのこと。(らしい)

 

 

具体的には、日々の仕事に以下の4つを基にマインドセットを行う。(らしい)

 

  1. 仕事を楽しむ:楽しんで仕事ができるように遊び心を取り入れる。
  2. 人を喜ばせる:お客さんを喜ばせ、満足感を与える。
  3. 注意を向ける:お客さん一人一人に注意を払う。
  4. 態度を選ぶ:自分の気持ちを常にポジティブに保つ。

書き出すと普通のことだけど、これを基により具体化して現場に落とし込むのだろう。

 

 

で、この素晴らしいマインドセットは隅に置いておいて。

 

「魚を投げる」ことに切り替えただけで危機脱出を成し得たように、ほんのちょっとしたことで状況を変えられる術が、各業種では何があるかな?と、ふと考えた。

 

 

マーケティングもブランディングも、費用・労力・時間が結構かかってしまう。

だけどこの話は、これまで手で「渡して」いたものを「投げる」に変えただけ。お金・労力・時間もかからない、今すぐできる、アイデアというほどでもない。

 

 

お客さんを感動させる正しい仕事も、存在価値を高めていくブランディングも良いけど、単純に「楽しみ楽しませる」ユニーク性やパフォーマンス性といった要素が、特にSNS過多の今の時代には求められている気がする。

 

あと、ネーミング。

「魚」+「哲学」というアンバランスな単語をくっつけることで、「何それ!?」と、その先の説明を聞きたくなるインパクトと、その語源のストーリー。

これも、情報過多で競合他社が群がっている中から脱出するために必要なこと。