求職者の眼

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求職者の眼

最近いろんなところで求人関係の話題や相談が出てくる。どの業種も人材不足で、皆さん某求人サービス等に結構な費用をかけている様子。そのサービス内での囲い込みや情報発信力はあるとして、各会社の紹介ページだけで、どれくらい求職者の知りたいことを伝えられるのだろうかと疑問に思う。

 

 

昔に比べ、最近の求職者は賢いし真剣っぽい。若い人は社会貢献欲が高い人が多いらしいし、インターンに行ったところしか面接を受けに行かないとか。そして、社長やスタッフの名前があればSNSを確認したりと。情報が開示されているから、そりゃ見に行くよね。会社側だって必ず見てるし。

 

 

結局、お互い“リアルな本音、本性、本心”が知りたいという表れ。

 

 

中途採用の場合、理想の人がたまたま運良く失業中の可能性はかなり低い。だとすると転職者しかいないが、その人が家族持ちだとすると、この先の読めない時代に今の仕事(収入)を断ち切って、何も中が見えない不透明な会社に転職するだろうか?

 

自分なら、今の時代に一切中身の見えない会社はいろんな意味において第一関門で却下。給与・待遇が良くても働き続けられる環境でなければ振り出しに戻ってしまう。(業務拡大でない場合、枠が空いたってことは、誰かが何かしらの理由で抜けたってことだから。)

 

 

実店舗がありお客さんとして接する機会があれば良いが、そうでない場合、求職者がまず見に行くところである、その会社のあり方を示す公式サイトに、「何のために存在しているのか?」「どこに向かっているのか?」「そのためにどのような活動や取り組みをしているのか?」「どのような人がどのような想いで集まっているのか?」などが表現してあることが大前提。

 

そこから、どのみち“リアルな本音、本性、本心”を探ってくるのだから、会社側からブログやSNSなどを通して、想いを見える化し発信し続けていること。これらのコンテクスト(文脈)から、「これは自分のために言っているな」とか、「自分には合わないかな」など、ここで初めて共感・共鳴が生まれる。(誰かによって用意された情報だったり、作り上げられたイメージだけでは、すぐ見透かされてしまう。)

 

 

結局、共感・共鳴してもらえないと始まらないし、“リアルな本音、本性、本心”が開示されていなければ共感・共鳴しようがない。

 

あとは、給与・待遇とかは別問題。