いつかどこかで「美は細部に宿る」という言葉を聞いから、良い言葉だと思い所々で使っていたけど、(最近ではきゃりー出演CMもありますが・・・)調べてみると正式には「神は細部に宿る」という言葉で、建築の世界から生まれた言葉らしい。
勝手な展開系や意味も諸説あるようだけど、勝手に以下のように捉えて継続使用。
「美しいものは、細部のこだわりの集合体によって、総合的に美しく見える。」
このところの体制として、僕は監督役が多く、制作物の濃度を薄めることなく各プロジェクトを進行しなければならない。各々の水準で進めてしまうと組み立てた時に全体的なバランスの辻褄が合わなくなるし、クオリティーが下がるのであればチームでやる意味がない。
なので、趣旨や方向性を伝えた上で、それを表現するために、「美は細部に宿る」ということで細かく幾度も修正してもうことになる。僕は、自分が作業しなくて良いとなると、ここの精度が異常に高くなるため大変申し訳ない。(僕は絶対に自分のもとで仕事したくない。)
ただ、皆さん「良いものを作る!」という精神と持ち前のガッツ(?)で、度重なる修正依頼にも終始前向きな姿勢で取り組んでくれるので感謝と尊敬の念を抱かざるを得ない。(ご協力いただいた皆さん有難うございました。)
そんなこんなで良いものがいくつも生まれた。きっとこれらはクライアントの先の多くの人々に喜びや良い選択を与えることができると思う。
これらの事例紹介はまた追って。
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で、プライベート。
事務所用として作陶していた菓子箱がようやく焼きあがった。これも「美は細部に宿る」でいろいろ工夫を凝らしてみた。現場でのアドリブで施した模様も良い感じに表れ、古風な形状とモダンな模様の融合がうまくいった。